●施工費(工事費)見積5 ーそのからくり、”材”の話ー2009/07/15 00:38

見積のシステムは、確かに複雑です。

かつては、細項目でも協力業者さんから材工一式で、見積に上がっていました。

近年、材(製品や材料)と工(人件費や人工)を分けるのが、一般的です。施工者の企業努力として、材の直接仕入れも多くなっています。つまり、以前は協力業者さんが材の仕入れに幾分、上乗せした単価で見積もっていました。

材(製品)の流れは、メーカーが販売。代理店や問屋を数社通し市場へとなります。そのシステムも分からないでは無いですが?(代理店や問屋が、営業や広報を担っている現状?)
つまり、発注元のメーカー出荷値段から、数社のマージンが上乗せされ、市場へと、先の材工一式はさらに協力業者さんが上乗せするシステムでした。

このシステムから逃れられないメーカーさん(持ちつ持たれつの関係)。市場では新商品でも2割引!等の表示がなされています。無論、原価は分かりませんが、以前(大分昔)に現場で良く言われたこと「半値8掛け5割引」(特にサッシなど?)などと、、、つまり、2割程度となります。今こそ定価設定が少しずつリアルに近づいていますが?

材(製品)の安さは、見積で一番、目につくところです。大手は大量仕入れで仕入れ値を安くできるし、企業努力をしている工務店は中間の流通を簡素化したりの努力もしています。

見積で上がってくるのは業界では「設計単価」。原価が不明の中、途中マージンも?不明、そして見積です。

ただ、経験や関連情報からも、業種、製品によりますが定価のほぼ6〜7割が通常です。(無論、メンテナンスリスクを含め1割くらいの上乗せは良しとしています!!)

良くリフォーム会社のチラシで、旧製品を4割引とか表示しています。多分在庫処分等で、実際は定価の2〜3割くらいのものでしょう?

(最近、ネットの普及とともにメーカー直販のルートもあります。施工者にも紹介し喜ばれるケースもあります。しかしながら、材工の責任は施工者にあります。品質には実績も重要な要素です。)

確かに、見積のブラックボックスはあります。不確かさ故の不信が施主にとっても施工者にとっても良く無いことと思います。

そこで、そのうち「納得できる見積」の話を!
つづく。。

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