新国立競技場に関して2015/12/18 19:45

いよいよ新国立競技場応募の2案がそろそろ審査・決定される。
いろいろとコメントを求められるので、取り急ぎ図面や提案書を見てみた。
下記HPから技術提案書の公表にて閲覧できるし、提出図面も添付されている。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/

1.そもそも?

1-1.国際コンペでの最優秀案ザハの案でだめだったのか?

1-1-1.当初、「予算が1300億だったのに仮見積で3000億」、「キールアーチ1本1000億、二本で2000億」、等との情報がマスコミ等で取り上げられ、そんな予算がかかるならば、白紙撤回と!

→誰が見積、誰が利に付したのか?
→大手ゼネコンが見積、方外なふっかけ見積。
→専門家の振りをした連中やマスコミが大騒ぎ、
→利害見え隠れの政治家も便乗、白紙撤回。
→筋を通さぬ建築家団体も足下をすくわれ、
→設計の独立性も計れず大手ゼネコンの筋書きどおりの設計・施工の一体コンペ。
→ザハも「設計に問題は無い。日本の建設業界体質の問題!」その通り!!
→当初から客席は大成建設、屋根部は竹中工務店と決まっていた。
→今回の応募も両ゼネコン軸。ザハに声をかけても国際的な建築家として受けるはずなし!
→設計施工の一体化、そこそこの妥協案での施工、競争も2社に絞られ経費削減。業界では既に大成に決まりと流れているが?せめて中身で判断を!

→節穴審査や政治がらみがないことをせめてもの期待としたい。

2.どちらの案が?

→ザハの案が国内外の建築界の筋としても良いに決まっている。

それでも?!?  
一部のみの感想で、

→ある政治家やマスコミまでもB案が良いとか?

→A案:デザインは「負ける建築」隈さんらしいが?木や緑の自然を頼りにした建築で斬新さに欠ける。
機能は、断面も検討され使い勝手の良さは理解できる。客席3層、5階建て。
工法は、両者とも片持ちトラスであるが、木材と鉄骨のハイブリッド構造。木の素材感は出しても見た目塗装での偽物でもさして変わらず!日本の伝統的な木組み斗きょう(木へんに共=軒を支えるまさにカンティレバー)程度の提案等が欲しかった。

→1-1-2.今回の整備要項で1)アスリート第一。2)世界最高のユニバーサルデザイン。3)周辺環境等との調和や日本らしさ。が基本理念とされた。

→B案:デザインは、「日本らしさ」神宮の杜にふさわしい象徴的な列柱=御柱。シンメトリーな落着いた外観。すり鉢上の磁器を感じる客席。日の丸の色合い、、、どこか、戦前の色合いの濃い伝統を傘にした国粋的なプロパガンダさえ感じさせられる。どこかそんな独裁国家の建物の風合いと同じじゃん!
機能は、ここが一番大事!!!!客席2層、3階建て。元々の旧競技場と同じ構成。ならば、旧競技場に屋根をかければ良かったのにと思う次第です。さらに、客席2層階の最上部までは垂直15m程、6階相当の階段を上り下りすることになる。トイレや飲食、喫煙、避難、考えてみただけでしんどい!これがネックとならない方がおかしく!審査員の節穴目線とならぬことを期待する?
工法は、屋根は同じ片持ちトラスであるが、支点での回転ができ、バックステイの張力でつり上げセッチングのため、仮設材が不要と工期、コストの合理性を主張!真新しいことでは無いが!

評論家じゃないし、、、このへんで!
ではどっち?
どっちでもいいい!
でも、B案は生理的にも、機能的にも好きじゃないかな。

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