●施工費(工事費)見積3 ーその前提2−2009/07/14 01:01

ここまでお話しすると、少し、施工者に関しての書き込みに少々違和感(説明不足)も感じています。

少々、施工者に辛口表現となっておりますが、
あくまで、”設計と施工の役割分担”と言っているのです。
少し、説明を要しますね?

ざっくりとですが!。大手ハウスメーカー、デベロッパーは、営業が長け、お客さんの囲い込みも手慣れたこと、企業内設計者は営業から予条件をもらい、規格範囲内でのプランニングとなります。施主にも会えないケースがほとんどだそうです。また、営業の顔色をうかがいながら、組織で自由になれない人達がです?

先に、設計図書が大切と!施主の”想いの背景”、潜在意識などを把握し、プロとして施主の想いの延長上で感動の空間を提案できるかどうかですが?!!

出来た住まいが、全てを語っています。それでも良ければ?住み分けと思っています。

さて、中小の町場工務店ですが、今までに付合った工務店はいい職人を持ち、企業努力でローコストにも協力頂いているし、少々、わがままも聞いてくれるし!?、施工者としては最高のパートナーです。

彼等も、施主(お客さん)の夢を実現するためにと!設計者とベクトルは同じだと思います。

しかしながら、中小工務店は現場監督が掛け持ちで施主応対(営業、プランニング、等々)を行うケースも多いです。ある程度プランが決まると、代願にての確認申請(確認申請を代理してもらう設計事務所に依頼)、となります。地方や中小工務店に多いケースです。ローコストからか?どうも設計報酬(料)が請求できないから??

昨今の、建築基準法の改正で、設計者の立場の明確化と責任の強化、法令遵守と設計責任も厳しくなりました。

施工者も品質管理(PL法)、瑕疵担保保証制度など、施工者としての責任も厳しくなっています。

無論、施主(お客さん)保護としては、良い面もありますが、現実的対象は、ハウスメーカーやデベロッパー相手のもの!
一律がいいものかどうか?保険料も結局、施主や施工者負担となります。

再度まとめますが、設計者は施工者という良きパートナーとチームを組まなければ良い建築はできません!
その上で、
”設計と施工のそれぞれの役割分担!”(餅は餅屋よ!)
”工務店、職人、設計事務所と厳しく対峙しながらも、施主に最高の空間をと言う想いで、共にものを造るチームとして!”
”地元施工者と設計者がパートナーを組むと、施工の信頼、設計の自由度と空間提案の相乗効果があります。”

お住まいを求める時、最初の出立が、設計事務所以外でも、『設計事務所の設計者と設計希望と!」お伝えください!
施主(クライアント、お客さん)のご理解が、素敵な住まいを手に出来る一歩です。
先にも触れましたが、設計(設計図書)で、住まい(空間)の8割以上が決まります!!!一生涯大切な夢の住まい、目先の損得判断が結果となります!

設計事務所の役割やメリット(大分話していますが?)、報酬はそのうち!

まだまだ、つづく