●施工費(工事費)見積8 ーその前提4―ネゴ?ー2009/07/22 01:52

見積で良くあるのは、”ネゴ”=ネゴシエーション。
中々難しい世界ですが?

クライアントの気持ちとしては、「少しでも安く気持ちよく発注したい!」との思い。

施工者は値切りを見越しての見積と、駆け引き?

設計事務所が入れば両者の不確かな世界がクリアーなんですけど?

我々も見積りが上がったら、厳しくチェックします。結果、妥当な価格に収まるのが普通ですが?。

いつも思うんですけど、最初から適切な見積を出してくれれば我々の努力の必要ないかとも?

日本の風土の前提があるんでしょうね?
大前提に見積はかなり吹っかけられている?と言う施主の思い。
施工者は、値切られると言う思い。
微妙な関係にあります。

ネゴは地域性もあります。関東ではあまり無いのですが?」関西では、契約前で(なんぼやねん?)、契約時で(それで、幾らやねん?)、さらに支払い時(この辺やろう!)と。3段値切りの話も聞きます。さすが商人の文化?

確かに商品はそれでも?ただ、建築は空間!!!一筋縄では行きません!!
結果的に、職人にしわ寄せが来ます。先にも触れましたが、職人が気持ちよく良い状況で現場に関わることが、120%の良い仕事をしてくれるということです!

嫌々ながらの気持ちの入らないコナシ仕事はそれなりの結果となります。
クライアントの気持ちは分かります。しかし、値切った満足感と、結果は=ではありません。
(業界では以前の神戸の大震災での倒壊建物の背景に、3段値切り、の背景もあったとの意見も聞きます。)

「見積と実」はこの辺が微妙です。!!!

施工者と、時には戦ったり、時には褒めたり、時には励ましたり!と厳しい関係の中での信頼感が良い空間造りの基本です。
事実、「施工者や職人にあまり言い過ぎると嫌気に思われたり?クレーマーと思われたり?職人のやる気を削いだり?」と、微妙な関係での不安もあります。”施主はわがままで良いのです!”そこには、設計事務所と言うプロがいればきちんと整理いたします。