●施工費(工事費)見積6 ーそのからくり、”工”の話ー ―2009/07/16 22:21

さて、”工”の話。
見積には、材料費と人工(にんく)=”工”の手間賃と大きく分けられます。
人工に関しては、各業者ばらつきがあります。
坪単価で見たり、実人工(人単価×日)で見たりです。

木造住宅では、ほとんどが大工人工です。

平均的には45,000円/坪です。地域や工務店によっては差異があります。30坪の住宅だと総額135万円(諸経費込み)となります。では、大工さんが実に現場での人工を見ると、二人で平均1.5ヶ月となります。一人当たり45万/月です。

妥当かどうかは微妙ですが?

さて、日本は海外に比べ住宅建設費が高いと言われています。例えば、アメリカだと日本の1/3程度で住宅が手に出来ます。
では、何が違うのか?
日本は、先の”材”の話でも触れましたが、20以上の職種が住宅建設に関わります。
さらに、各職種と同じく材料も多様です。
多くの人達が関わることの背景は、国の製造物責任法等も背景にあります。(材と工が一体でないと保証できないケース)
例えば、キッチンを取り付けるにも大工さんや監督さんも手慣れたものですが?他の手を入れるとメーカー保証はありません。そんなこといからも、細分化しています。

では、アメリカ等は、昔の日本と逆に同じように大工さんがほとんどの施工をします。職種としても大工、基礎工事、ドライウオール、(設備、電気?)が基本です。職種の少ないことがローコストの背景です。

また、製品、材料に関しても問屋が無く中間マージンが無いことから(市販のホームセンターと仕入れ値はほぼ同じです。)です。

少し話はそれましたが、人工に関しての一律判断が正しいかどうか?業務経験や力量もあります。一律単価では判断できません!!!

ハウスメーカーの大工と(大工と言えるかどうかも問題?)、手造りの職人、とは、歴然とした差があります。

先日、付き合いの工務店の監督が近所の大手ハウスメーカーの職人に「早いね!仕事楽しい?」と聞いたところ、殴られそうになったとか?そりゃーそうでしょう!
マニュアル、システムでものを造っている人達。
かたや、クライアントの喜ぶ顔を思い浮かべながら工夫する職人達。
想いも、気持ちも、結果も当然違います。

手造りの職人達に、一律単価は?失礼だと思っています。
当然、クライアントの立場としては安いにこしたことはありませんが!!
気持ち的には”工”の人工のランクを決めての見積も必要かと考えています。そうでなくても、”職人”は100%で当たり前、120%で施主の笑顔が見れる”職人根性”こそプロとしてのプライドと良い仕事をしている代物です。
例えば?
Aランク:30年以上の経験と技;例えば6万円/坪
Bランク:15年以上の経験と技;例えば4.5万円/坪
Cランク:15年以下;例えば3万円/坪
Eランク:例えば?メーカー傘下の小口打ち、平打ちの組み立て大工;2万円/坪
とか?当然単価が違って当たり前です。
良い職人を使う場合は、単価をアップすることも必要かと思います。ローコストはそれなりだと思います。
(とは言え、安くてベストなものを求めるのは、私も同じですが?””)
システムだけではなく、ニーズとしてのクライアントの理解が(手造りの職人ならではの空間を手に出来ること)、未来までの建築の土俵を、良い住まいが出来ることの一歩だと考えています。