クライン ダイサム アーキテクツの講演会2009/04/18 01:05

本日?昨日、TOTOの知人紹介でタイトルKDAの講演に友人3人と行ってきました。千駄ヶ谷の津田ホールで初中期の槙さん設計のホールで中期以降の洗練されたメタル感の無い落ち着いた空間でした。さて、講演ですがイタリア出身のクライアン女史、イギリス出身のダイサム氏とスタッフによる、日本での20年の活動を20のキーワードとしての内容でした。仮囲いのインスタレーション、ボーリング場空間のコンバージョン(オフィスに転換)、トマムの高層ホテルの外部リニューアル(パッチワーク的だけど)、世界都市的に広がっている20×20(20のスライド×20秒トーク)、そして、即地的でワンオンリー(いろんな要素をそぎ落として一番輝いている価値)の建築作品と、いくつかの課題を通して、NO-STYLE、ONE-ONLYの思いを語っていただきました。インテリアデザイン、ファッション、カラー、グラッフィックデザイン、デジタル、パッチワークと、多分、建築という存在意義に関して考え方は近いにしても表現方法は私と対極かな?即時的、瞬間芸とも安直には感じましたが、一般には分かりやすく受け入れやすい表現方法かもしれません。無論いろんな建築家がいてよいと思います。空間表現もちょっと前のノスタルジックなイタリアンデザインを思わせます。本人も「空間を説明しすぎないことが肝要」と言っていたわりには説明し過ぎ!誠意だとは思いますが?「建築はその空間が身づからさりげなく語りかけるもの」(私の空間理念)、KDAの空間は語り過ぎ(表現=デザインし過ぎ)?少々辛口?はつきませんが、女史の語りはヒューマンでポジティブで屈託無く明るく、(言語の壁を乗り越えて日本語で感性を伝えようとしていました)誠実で心地よいものでした。日本の建築家女史には無いタイプです。そこが魅力的かも?期待もしております!ちなみに、6月6日まで乃木坂のギャラリー・「間」で展示会を行っているようです。先ずは自分の目で感性で体感してみてはいかがでしょうか。
http://www.toto.co.jp/gallerma/