●設計事務所の仕事のながれ2009/09/11 20:06

設計監理のながれ
さて、しばらく間があいたのでそろそろ始めます。

初めてお住まいを建てるクライアント(お施主様、お客さん)に、
「何せ初めてだから、どうやって進めていいものか?設計事務所とどう付合えば良いのか?」などとのご意見もお聞きします。

とりあえず、設計事務所の仕事の流れの全体像を説明します。

●先ずはお問い合わせ下さい。(無論、費用はかかりません)

・まず、住まいをお考えの際はご連絡下さい。適宜適切にご相談に応じさせていただきます。

●設計を依頼するかどうか?でもオンリーワンの住まいをお求めの方。お迷いの方。

・必要に応じ、お話を伺いプレゼンテーション(提案)を行います。
・確かに、いきなり見ず知らずの建築士に何千万もの費用(建築費)を任せるには勇気がいることですし、、、
・プレゼンを見ていただいて、ご判断戴いてかまいません!

ーーー以降、『設計監理業務の流れ』としてーーー
弊社、「設計監理の流れ」資料を添付しました。

資料のように、設計監理業務には「基本構想段階」「基本設計段階」「実施設計段階」「施工監理段階」、、「メンテナンス段階」があります。各段階の主な流れは、、、

●基本構想段階

・先ずはお気軽にご連絡下さい。
・お施主様のお話、ご要望を伺い、
・情報収集と現地調査を行います。
・後日プレゼンを行い、
・スケジュール、概算見積、設計見積を提示いたします。
・総合的にご判断頂いて、設計契約となります。
・基本構想は施主様の要望、潜在的要望(思い)などを、具現化する重要な段階です。この段階が建物のありようの7割程度を決めると言ってもおかしくありません。無論、時間もかけます!
・住まいに対する価値観を共有するために、弊社作品や設備機器等のショウルーム見学等も行います。
・資金計画その他のご相談に適切にアドバイスいたします。
・何度かの打ち合わせを重ね、施主様もだんだんイメージがリアルになった段階で、プランや規模、イメージ等の必要条件を確定します。

●基本設計段階

・先の基本構想の必要条件をより具体的に図面化します。
・確認申請レベル、図面としては縮尺1/100程度で、平面、立面、断面等の整合性を図り、3次元的な空間としての結果をリアルにします。
・ほぼ、建物の8割くらいの結果を伴います。
・仕上げの素材や住宅の気密、断熱性能、設備や空調の性能も検討し方向性を決めます。

●実施設計段階

・さらに、縮尺1/50以上の細かい図面で、各部の収まりやつながりを確認します。
・具体的に仕上げや設備、電気等機器を決めます。
・この図面が、見積を取る基本となります。(図面の精度により見積のバラツキも少ないです)
・建物の9割くらいの結果を伴います。割合は低そうに思えますが、詳細図と言う収まりが無いと、締まらないボアーな空間となります。如何に構想や基本設計が良くても思いの空間は実現できません。

●施工監理段階

・実施図を基に業者さんに「現場説明」(別に、現場でやるのではなく、)事務所で施主や設計の思いから、図面説明を行います。数社の入札や、特命の場合があります。
・そして、上がって来た見積を精査いたし、お施主に説明とアドバイスをし、業者特定いたします。
・仕上げの色などはこの段階で最終確定します。(最初からいろんなことを一気に決めると混乱しますので、必要な段階に必要なことを段階的に決めていけば、ブレない空間が手に出来ます)
・設計図面通り出来ているか?施工をチェックする業務や、各種検査に立ち会う業務です。(慣れた工務店はミスが少ないですが、図面も見ない、理解していない職人さんもたまにいます。)
・図面通りでない場合は手直し指示いたします。(お施主さんは直接、現場監督や職人に指示できないものです。第三者がいると気兼ねなく心労もありません。)
・図面や指示が不足の場合は補足します。
・ここでの業務で建築の100%、いや、工務店や職人さん達のプロ根性を引き出せば120%です。いい環境(施主、建築士、工務店、職人の信頼関係)での仕事こそ良い建物が出来る秘訣です。

●メンテナンス段階

・弊社メンテナンスリストにて適切にアドバイスいたします。
弊社メンテナンスリスト;
http://www.ne.jp/asahi/atelier-f/furuguchi/consul.mente1.html
・竣工後1ヶ月、1年と施工者とともに点検いたします。
・その後は、必要に応じアドバイスをいたします。

以上、大まかな流れですけど、ご参考下さい。疑問や質問などございましたらお気軽にコメント、ご相談下さい。
http://www.ne.jp/asahi/atelier-f/furuguchi/contact.html

また、もう少し細かい業務項目は弊社設計業務内容にてご参考下さい;
http://www.ne.jp/asahi/atelier-f/furuguchi/works.html

コメント

_ Kパパ ― 2009/09/14 23:29

古口さん
お久しぶりです。
初めて家を建てる人が建築士さんを選ぶのは難しいですよね。敷居が高いと言うか・・・。私もいざ頼むと決めた後も、慎重に調べ悩みました。希望条件としては、気軽にお会いしたいので近い距離に事務所があること、ローコストの要望に応えて頂けること、構造もしっかり考えていただけることと考えて決めました。ネットで色々調べ(ネットがなかったらもっと時間がかかっていたと思います)何人かの方にお会いし、古口さんにたどり着きました。
このプロセスがもう少し簡単にできると助かるのですが。合同お見合い会をやるとか・・・。

_ Mr.F ― 2009/09/15 01:35

お久しぶりです!”確かにそうですよね!一対一の選択は難しいですよね。

最近はネット上で建築士紹介のHPも沢山あります。
おっしゃる通りに、建築士とのお見合いのマネージメントです。
ほとんどが、建築士やクライアントから設計料や施工費の何割かを手数料やマネージメント料をとるケースが多いです。
この御時世、無論、私もいくつかのネットでの建築士紹介に登録しています。

やはり、お見合いか?恋愛か?の二通りあると思います。

お見合いの場合はネットを使っての複数建築士からの選択。

恋愛の場合は、HPや雑誌等の情報から、お問い合わせ、しばしお付合いしながらの設計契約などとの流れになると思います。

見合いは初期リスク(費用負担)を伴いますし、恋愛は後期リスク(途中で断りづらいとか?)を伴います。

お見合いの場として、複数建築士とのリアルな接点の場(何人かの建築士との、展示会、相談会とか)も考えています。

また、恋愛のきっかけとして、敷居を低くする定額パッケージコースの設計報酬も考えています。(いきなり、設計契約は無理?途中解約も不安?というクライアントのために。)

とりあえず、お会いし、プレゼンを見ていただいて、クライアントの意向・思いの実現の可能性、設計に対する意欲・思い(クライアントにとって素敵な住まいをと)、を判断頂ければと思っています。
決して後悔させない素敵なお住まいを一緒につくれると思っています。

貴重なご意見ありがとうございました!!!少し、考えてみます!

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