「光と風の通る会所空間の家」動画配信12013/04/09 11:39

最近HPのリニューアルを始め作品を動画にて配信しようと試行錯誤しています。
やはり動画ではYouTubeが安定しているので使ってます。その一例です!
街区内の2棟建ての3階建て住宅です。一般に街区内は空地が多く周囲の建物に光と風を供給していました。この2棟の住宅は庭を中庭的に共有することで以前のように隣地へ光と風を供与し、自らの住宅も四方から光が入り風が通り抜けます。2階側面に突出している小屋?ハト小屋ではありません!洗濯物干場が象徴的に語っています。2011完成 
””下記のYouTubeよりお願いします!!

消費税と住まいづくり2013/04/01 10:54

「消費税はいつから上がるの?、、、消費税が上がる前に住宅工事の契約をしたいのだけど、、、来年4月までに契約すれば良いのかな?。」と、結構、ご相談がお多いので書込みます。

昨年8月10日に消費税増税法案が国会で成立しました。平成26年4月1日から8%に、平成27年10月1日から10%に増税される予定です。予定?、景気の動向を見て与党が判断、決定するということです。おそらく予定どおりの日程となりそうです。

さて、住宅工事等の消費税に関してですが、前回の3%から5%に上がった時にならえば、猶予措置として導入の半年前までの工事請負契約なら、従前の税率が適用されます。

つまり、来年4月1日の8%UPを例にすると、
● 今年の9月末までに契約したものは完成引渡時期に関わらず5%税率。10月からは8%税率。
● 10月以降の契約でも、来年3月末までに完成すれば5%税率。4月以降の完成は8%税率となります。

来年3月末までの飛び込みを考えていた皆さんご注意を!

基礎配筋検査2_アンカーボルト_2011/02/03 21:50

本日、アンカーボルトの検査に行ってきました。
アンカーボルトは基礎と土台(上物)を繋げる重要な部分です。
阪神淡路大震災の現場でも新築なのに上物と基礎がずれたケースを多く見かけました。
おそらくアンカーの不足、不適切な配置のことと判断しています。
ホールダウンアンカー
アンカーにも通常の土台との結束のものと、地震時に建物が転ばないように引き抜きに関して耐えるホールダウンアンカーがあります。
写真の角部、柱と基礎を繋げるものです。一般には通し柱、建物のコーナー、引き抜きが想定される部分に設置します。
通常のアンカー(写真下、中央部)は、ホールダウンの脇、耐力壁・筋違柱脇が基本で、その他1間ピッチで挿入しています(フラット35基準では、2階建て2.7mピッチ、3階建て2mピッチですが安全側に!)。2棟とも100本弱程度となりました。
木造にしては必要以上に多すぎかと思いますが?法基準は基準ですかね?
ちなみに、黄色い花みたいなものは、基礎の高さを計るレベラーです。以前は磁石などで高さの目安としていましたが、進化していますね。
鋼製型枠の建込
近年、鋼製型枠が主流です。以前は合板の型枠でしたが、精度と合理性、汎用性を重視してのことだと思います。型枠のバレ(膨らんだり)もなく、安定しています。

明日、コンクリート打ちとなります。

基礎配筋検査2011/02/02 11:28

住宅の基礎配筋検査は、昨年10月1日より施行された「住宅瑕疵担保履行法」により、保険会社の検査が義務付けられました。
一般には保険会社との提携の確認審査機関が検査を行います。
「住宅金融支援機構」のフラット35等の検査も同時に行えます。(同時だと検査費は割引になります)

以前は施工者チェック、設計事務所チェックだけでしたが、現在はトリプルチェックとなり施主はより安心かと思います。
とは言え、第三者機関のチェックは設計事務所が入っている場合は本当に必要かは疑問です。検査費用もかかるし、、、、?設計事務所チェックがあれば十分とも思われますが?
設計施工の場合やハウスメーカの場合は必要だと思いますがね?
3階建ての配筋
写真は木造3階建ての基礎配筋です。
2階建てよりしっかりした配筋となっています。
耐圧盤はダブル配筋(2階建てはシングル配筋が多いですが)、主筋も16φとなっています。
配筋部分写真
立ち上がり筋の(基礎の壁部分)上下にはフック(U型に曲げたもの)をつけています。
一般に住宅の場合は、フックなしが多いですし、フックが必要かどうかは構造設計者によっても見解が異なります。
基準法的には鉄筋がバレずに、結束されていれば問題ありません。コンクリートとの定着により強度を保つものですから、
しかし、構造設計者によれば「コンクリート造、鉄骨造の配筋はフックが必要なのに、木造は不要というのもおかしいし、、」とか、
「フックはせいぜい現場で引っかけてケガをしないため程度の役割、、、」とか、です。
まー3階建ては構造設計も行っているし、より安全を見ていますので、、、

木造住宅の場合配筋は、ほとんど現場組み立てが多いのですが、今回、立ち上がり部分は工場にて溶接組立でしたので、とってもきれいな配筋となっています。

明日、アンカーボルト(基礎と土台をつなげるもの)の検査を行い、後日コンクリート打ちとなります。

ショールーム見学2011/01/25 17:50

TOTO新宿ショールーム
先日、日曜日に住設機器のショールーム見学に行ってきました。
午前中に一家族、午後に一家族と終日滞在でした。

クライアントとのショールーム見学(初回)は、基本設計段階にイメージを共有するためにいろんなメーカーのショールームを訪れます。
この段階は、あくまでクライアントのキッチンやお風呂などのご要望やイメージをお聞きするもので、一通りラフに見て回ります。

その後、プレゼン、打ち合わせによりイメージをリアルにメーカーや仕様を決めます。
ただ、あくまで見積もり上の仮決定段階です。

今回は納品前の仕様確認のショールーム訪問(2回)は、集中しなければ決めれられないし、時間も要します。
クライアントもエネルギーを使うものです。

とは言え今回は、両家族とも何度か訪れており、イメージもお持ちでした。納得の行くご選択、ご決定だつたかと思われます。

再度、キッチン等はある程度建物の空間ができてから、最終納品発注の前までは色決め等の変更は可能ですので、再度、ショールームにて確認(3回が最低ですが?実際はクライアントは数度?お付き合いも数回?もありますが?)!

なかなか一般的には屋内空間の中の住設機器のイメージはつきづらいものです。
模型やパースなどやインテリアのイメージのプレゼンなどでご提案しますが?やはり建物の空間がある程度見えなければと、、、ぎりぎりまでクライアントのご要望を反映します。

クライアントの趣向性も大切ですが、住空間は生活すると多くの生活物が出て色が付きます。クライアントの趣向も変化します。
そんなことからも経験的にもシンプルな飽きのこないモノトーン(白っぽい)カラーを進めるケースが多いです。(こだわりの素材感、カラーがある場合は、それをモチーフにインテリア空間も提案します。)

大切なのは(生活)空間であって住設機器はさりげなく飽きのこない存在として存在することだと考えています。

住設選択も適宜適切に決めて行かないと、一般にはしんどいエネルギーを使うことになります。設計事務所はいつもそばで適宜適切にアドバイスをします。負担なくスムーズに決まるものですよ。

地盤改良の話2011/01/20 22:28

柱状地盤改良
さて、近年地震に関して地盤対応が問題視されています。
木造住宅の場合、往々にして経験値に基礎が選択されていましたが、土台は住まいの基本です。

木造2階建住宅の場合は特に法的に義務付けられていませんが、地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験が一般的です)を行います。
地耐力により、基礎設計の考え方が違います。
木造2階建てでは、
布基礎は地耐力3t/㎡以上。
ベタ基礎は地耐力2t/㎡以上。となります。

特に関東地区の場合、ローム層(火山灰)や地の利、水脈、埋めて地などにより地盤が荒れているケースが多く、上記の耐力を得れないケースも多いです。

その場合、地盤改良にて地耐力を得る必要があります。

一般的には杭打ち(現場打ち杭や打ち込み杭)。
住宅の場合は上物が軽いため
1.表層地盤改良工法
2.柱状地盤改良工法
3..小口径鋼管地業(鋼管の打ち込みです)
などがあります。

地盤調査の柱状図(深さごとの地盤状況、土質、耐力、水位など)を判断しつつ上記の改良工法を選択します。

大まかに
1.表層地盤改良工法は表土だけが耐力が足りない場合。
2.柱状地盤改良工法は中層に支持地盤があるが乱れている場合。
3.小口径鋼管地業は中層に確たる支持地盤がある場合です。

写真現場は中層の支持地盤が荒れていたため、柱状地盤改良工法を採用しました。

アースドリル(60cm)により掘り込み、セメントミルク(どろどろのセメント)と土をかき混ぜ硬化させ地耐力を得る工法です。

どこか、古代遺跡の柱基礎後に見えますが?

50本程度、今回は浅かった(2m少し)でした。
1万円/本程度でしょうか。鋼管の場合は1割程度コストUPとなります。

また、瑕疵担保保障機関のJIOの系列の地盤保障会社JHS等では、地盤10年保証もあります。

木造住宅レベルではさしたる問題はないかと思いますが、上物は工学的検証が進化していますが?地盤のことは不確定要素が多いため、転ばぬ先の杖。地盤調査費用を含め7万円程度かかります。(地盤改良工事の場合はプラス3万円程度)保険と思って加入も必要かと思います。